自動車検査証

自動車検査証については、よく出題されている。特に、保安基準適合標章を表示している場合は自動車検査証の備付け等をしなくても自動車を運行の用に供することができるという点は、過去問でも何度か問われているので、要注意。

1.自動車の検査及び自動車検査証(車両法第58条・第66条・第94条の5)

自動車を運行の用に供するためには、原則として次の要件を満たすことが必要である。

自動車を運行の用に供するための要件(原則)

①国土交通大臣の行う検査を受け、有効な自動車検査証の交付を受けていること
②自動車検査証を備え付け、かつ、検査標章を表示する(自動車の前面ガラスの内側に前方から見やすいように貼り付ける)こと

ただし、指定自動車整備事業者(いわゆる民間車検場)が交付した有効な保安基準適合標章を自動車に表示しているときは、自動車検査証の交付・備付けや検査標章の表示を行わなくても、例外的に当該自動車を運行の用に供することができる。

 

保安基準適合標章を表示すれば、自動車検査証の交付・備付けや検査標章の表示をしなくても、自動車を運行の用に供することができる。

 

 

2.自動車検査証の有効期間(車両法第61条、同法施行規則第44条)

貨物自動車運送事業用自動車の場合、自動車検査証の有効期間は原則として1年である。
ただし、初めて自動車検査証の交付を受ける車両総重量8トン未満の貨物自動車運送事業用自動車については、検査証の有効期間は2年である。

なお、自動車検査証の有効期間の起算日は次のとおり。

自動車検査証の有効期間の起算日

原則

自動車検査証を交付する日または当該自動車検査証に有効期間を記入する日

例外

自動車検査証の有効期間が満了する日の1カ月前から当該期間が満了する日までの間に継続検査を行い、当該自動車検査証に有効期間を記入する場合は⇒当該自動車検査証の有効期間が満了する日の翌日

 

 

3.継続検査(車両法第61条の2及び第62条)

登録自動車等の使用者は、自動車検査証の有効期間の満了後も当該自動車を使用しようとするときは、原則として当該自動車を提示し、国土交通大臣の行う継続検査を受けなければならない。
ただし、一定の地域に使用の本拠の位置を有する自動車の使用者が、天災その他やむを得ない事由により、継続検査を受けることができないと認めるときは、国土交通大臣は、当該地域に使用の本拠の位置を有する自動車の自動車検査証の有効期間を、期間を定めて伸長する旨を公示することができる。

 

4.自動車検査証の記載事項の変更(車両法第67条)

自動車の使用者は、自動車検査証の記載事項について変更があったときは、その事由があった日から15日以内に、当該事項の変更について、国土交通大臣が行う自動車検査証の記入を受けなければならない。
なお、この記載事項の変更によって自動車が保安基準に適合しなくなるおそれがあると認められるときは、国土交通大臣は当該自動車が保安基準に適合するかどうかについて、構造等変更検査を受けるべきことを命じなければならない。

 

記載事項の変更について国土交通大臣が行う記入を受けなければならないのは、自動車の「所有者」ではなく「使用者」であることに注意。

 

5.自動車検査証の再交付(車両法第70条)

自動車の使用者は、自動車検査証が滅失し、き損し、またはその識別が困難となった場合その他国土交通省令で定める場合には、その再交付を受けることができる。

 

例題1
指定自動車整備事業者が交付した有効な保安基準適合標章を自動車に表示している場合であっても、自動車検査証を備え付けなければ、当該自動車を運行の用に供してはならない。

答え

誤  有効な保安基準適合標章を表示している場合には、自動車検査証を備え付けなくても、当該自動車を運行の用に供することができる。

 

例題2
初めて自動車検査証の交付を受ける車両総重量7.800キログラムの貨物の運送の用に供する自動車については、その有効期間は1年である。

答え

誤  自動車検査証の有効期間は原則として1年だが、初めて自動車検査証の交付を受ける車両総重量8トン未満の貨物自動車運送事業用自動車については、2年とされている。

 

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