過積載

過積載については、「過積載車両の運転の要求等の禁止」はよく出題されている。

1.過積載の禁止(道交法第57条・第58条の2~4、同法施行令第22条)

自動車にあっては、自動車検査証、保安基準適合標章または軽自動車届出済証に記載された最大積載重量を超える積載(過積載)をしてはならないとされている。過積載は、車両の横転事故などの原因になるからである。道交法は過積載を防止するために、警察官や公安委員会の権限を認めている。

■積載物の重量の測定等:警察官
警察官は、積載物の重量の制限を超える積載をしていると認められる車両が運転されているときは、次の措置をとることができる。
①当該車両の停止
②運転者に対する自動車検査証その他政令で定める書類の提示要求
③当該車両の積載物の重量の測定

 

■過積載車両に係る措置命令:警察官
警察官は、過積載をしている車両の運転者に対し、当該車両に係る積載が過積載とならないようにするため必要な応急の措置をとることを命ずることができる

 

■過積載防止のために必要な措置の指示:公安委員会
上記の措置命令がされた場合で、当該命令に係る車両の使用者(当該車両の運転者であるものを除く)が当該車両に係る過積載を防止するため必要な運行管理を行っていると認められないときは、当該車両の使用の本拠の位置を管轄する公安委員会は、使用者に対し、過積載を防止するため必要な措置をとることを指示することができる

 

積載物の重量の測定等や、措置命令を行うことができるのは、警察官。これに対し、過積載防止のために必要な措置指示できるのは、公安委員会である。警察官と公安委員会の権限を行使する主体を間違えないようにしよう。

 

2.過積載車両の運転の要求等の禁止(道交法第58条の5)

荷主など自動車の使用者等以外の者は、車両の運転者に対し、過積載をして車両を運転することを要求してはならない。
警察署長は、荷主などが運転者に対し過積載運転を要求する違反行為を行った場合で、その者が反復して当該違反行為をするおそれがあると認めるときは、その者に対し、当該違反行為をしてはならない旨を命ずることができる。
この命令を無視すると、6カ月以下の懲役または10万円以下の罰金が科される。

 

過積載車両の運転の要求等をしてはならない旨を命ずることができるのは、警察署長である。ここでも、権限を行使する主体を間違わないようにしょう!

 

3.積載物の長さ、幅または高さの制限(道交法第57条、同法施行令第22条)

積載物の長さ、幅または高さは、次の制限を超えてはならない。

 ①長さ:  自動車の長さにその長さの10分の1の長さを加えたもの
 ②幅:  自動車の幅
 ③高さ: 3.8メートル(公安委員会が道路または交通の状況により支障がないと認めて定めるものにあっては3.8メートル以上4.1メートルを超えない範囲内において公安委員会が定める高さ)からその自動車の積載をする場所の高さを減じたもの

 

 

4.積載方法の制限(道交法第57条、同法施行令第22条)

積載物は、次の制限を超えることとなるような方法で積載してはならない。

①自動車の車体の前後から自動車の長さの10分の1の長さを超えてはみ出さないこと。
②自動車の車体の左右からはみ出さないこと。

 

5.積載制限違反行為の命令等の禁止(道交法第75条)

自動車の使用者はその者の業務に関し、自動車の運転者に対し、積載制限違反行為を命じ、または自動車の運転者が積載制限違反行為をすることを容認してはならない。

自動車の使用者が、この積載制限違反行為の命令等の禁止に違反し、当該違反により自動車の運転者が違反行為をした場合で、自動車の使用者がその者の業務に関し自動車を使用することが著しく道路における交通の危険を生じさせ、または著しく交通の妨害となるおそれがあると認めるときは、公安委員会は、当該自動車の使用者に対し、6カ月を超えない範囲内で期間を定めて、当該違反に係る自動車を運転し、または運転させてはならない旨を命ずることができる。

 

過積載防止に関する権限のまとめ

警察官 重量測定措置命令
警察署長 運転要求の禁止命令
公安委員会 防止措置の指示運転禁止命令

 

 

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